日本からドイツへの送金にデビットカードを使う

debitcard

以前の記事「日本への海外送金(TransferWise(トランスファーワイズ))」では、ドイツから日本へ送金するのにはTransferWise(トランスファーワイズ)を利用するのが便利だと書きました。
今回、反対に日本からドイツへの送金でTransferWise(トランスファーワイズ)を利用してみたのですが、これはあまりおすすめ出来ないことがわかりました。
日本から海外送金する場合、デポジットが取られる上、本人確認の書類提出および審査、審査通過後に簡易書留郵便で日本の住所(本人確認の書類に書いてある住所)に送られてくるコードを送金画面で入力する必要があり、審査と簡易書留郵便が届くまでに3~4日かかりました。コード入力後は翌日に入金されたのですが、ドイツからだと2~3日で送金が完了するところ、日本からは6日かかりました。

そこでおすすめなのは、銀行系のデビットカードを使用して現地でお金を引き出すことです。
これなら、銀行にお金が入っていれば必要な時にすぐ引き出して使えます。時間のロスがありません。手数料はカードによって違うようですが、銀行で海外送金するよりはだいぶ安いと思います。私は今までは三井住友銀行の国際カードというのを使用していたのですが、それが今年の3月に廃止になってしまいました。調べてみたところ、デビットカードなら国際カードと同じように海外でも銀行の残高から現地のATMで現地通貨を引き出せることがわかりました。

ただし、全てのデビットカードが海外での現金引き出しに対応しているわけでは無いようです。

・J-Debtのデビットカード→国内だけで使用可
・VISA/JCBのデビットカード→国内・海外で使用可

というわけで、VISAかJCBブランドのデビットカードを持つ必要があります。ヨーロッパではVISAの方が使えるところが多いかもしれません。ちなみにMasterCardはデビットカードを発行していません。

デビットカードは、たいていは高校生以上なら作れることが多いようです。年会費も有料・無料・初年度だけ無料などまちまちです。また、ATM手数料も違いますし、ANAやJALのマイルが貯まったり、色々なポイントが貯まったりするカードもあります。ですから比較サイトなどで少し調べて自分のニーズに合ったカードを選ぶといいでしょう。ここのサイト(デビットカード比較プロ)はカードによっては少し情報が古いこともありますが、かなり詳しくデビットカードについて説明があります。サービスの比較もしやすいので一読されることをおすすめします。

例えばドイツに留学しているAさんが親から仕送りをしてもらう場合、自分の銀行口座のカードと通帳を持っているならば、親に通帳を預けておいて、その通帳を使って親が日本でAさんの口座に預け入れ入金すれば、手数料もかからずに入金できます。もっているのが普通の通帳ではなくWeb通帳の場合は、親がAさんの口座にお金を振り込み入金すれば良いのです。Aさんは日本の銀行口座にお金があれば、ドイツのATMからお金をユーロで自由に引き出して使えます。
また日本の口座に残高があれば、ドイツのお店で物を買う時にクレジットカードと同じようにデビットカードで支払うこともできます。

ドイツの銀行口座を作るとECカード機能付きのキャッシュカードがもらえます。これはドイツのたいていのお店で、ほぼ即時決済で使えるデビットカードの様なキャッシュカードです。ほぼというのは、銀行に残高があれば買えるというのは同じですが、デビットカードの様にすぐ引き落とされるわけでは無く、翌日や翌営業日に引き落とされるからです。私はいつも近所のスーパーでの支払いはこのカードでしています。カード決済はお財布に小銭が貯まらないのがいいところです。

話が逸れましたが、日本から海外へ送金する(実際は送金では無いですが)には海外で使えるデビットカードが便利という話でした。デビットカードは作るのに審査が無く、その銀行に口座があればデビットカード付きのキャッシュカードへ切り替えできます。銀行によって付帯サービスが違うので(年会費が有料だったり、楽天ポイントやTポイントが貯まったり、キャッシュバックされたり)、その点はよく調べて自分のライフスタイルに合ったカードを作るといいですね。